野獣死すべし(1980年)
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1 @kira 2013-02-08 22:00:00 [携帯]
の画像を貼りましょう。
112 @kira 2013-02-25 00:34:51 [画像] [携帯]
ロケ地探偵団A
タイトルバックに登場する建築物A
空撮による俯瞰撮影で映される建造物は『東京カテドラル聖マリア大聖堂』である。
東京カテドラル聖マリア大聖堂は、東京都文京区関口にあるカトリック関口教会(1900年創立)の教会堂で、カトリック東京大司教区の司教座聖堂(カテドラル)である。
1899年に建てられた最初の聖堂は木造でゴシック様式の建物だったが、1945年の東京大空襲で焼失。
現在の大聖堂は建築家丹下健三の設計で、ドイツのケルン教区の支援によって建設され、1964年に落成した。
聖マリア大聖堂という名称は聖堂が『無原罪の聖母(マリア)』に捧げられていることに由来し、教会敷地内には聖母マリアが聖女ベルナデッタに無原罪の御宿りを告げたとされる、フランスのルルドの泉の洞窟の岩場が再現されている。
吉田茂元内閣総理大臣の葬儀が行われたことでも知られ、設計者の丹下健三自身の葬儀もここで行なわれた。
なお、信徒総代は孫の麻生太郎元内閣総理大臣である。
また、近年のエキュメニズム運動の重要な舞台の一つでもあり、2009年9月23日にはカトリック教会とは別のキリスト教団体である日本聖公会の150周年記念礼拝が行われた。
113 @kira 2013-02-25 01:21:30 [携帯]
シーン11
脚本にある内装工事のシーンは、丸々カットされている。
私の推理は、脚本段階ではアパートに住んでいた伊達が、カジノで奪った金でマンションを購入するのだが、最終的に変更された為と思われる。
カジノ襲撃の理由が金目的から殺人目的へと変えられた。
つまり、伊達は犯行以前からマンションに住んでいた設定になったのだろう。
カジノを襲った理由も、金目的とカムフラージュする為という事にした。
しかし、私は伊達の真の目的が明らかになった時にカットされたアパートのシーンが生きてくると思うのだ。
銀行襲撃と同様に、カジノもそうだったのかと観客を欺くフェイクとして。
このシーンは予想外に削除されたカットが多い気がする。
予告編では、洗面所で手を洗う伊達のカットがある。伊達に生活感を出さない為だろうが、そもそも伊達は映画の中で、食事すら摂っていない。
まるで伊達が、人間ではないかのようだ。
松田優作の意識は、この前後あたりから『人間を演じたい』という欲求が高まってくるのだが、その人間もエキセントリックである為にまたしても、人間ではなくなってしまっている。
『家族ゲーム』で松田優作は劇的な変容を遂げるのだが、それでも他の俳優とは一線を画す変容である。
現在、ベテランと言われている俳優でこんな事が出来る俳優はちょっと見当たらない。
これがベストとは言わないが、ただ、演じているだけの俳優とは決定的な違いがある。このあたりが松田優作がカリスマと呼ばれる由縁なのだろう。
114 @kira 2013-02-25 04:13:19 [携帯]
伊達がテーブルに置かれた遠隔装置を操作すると、ブラインドが降り、照明が暗くなり、レコードプレイヤーの針が動く。
レコードに針が降りて大音量でショスタコーヴィチの交響曲第五番 第一楽章が鳴り響く。
陶然となる伊達が、奥津から奪ったコルト・ピースメーカーを手に取る。耳許で振るとカラカラと奇妙な音がする。
ドライバーで銃把(グリップ)を外すと何かの塊が落ちる。
ふと、手にしているグリップの内側を見ると、
『PRESCOTT.ARIZONA.OCT.9TH.1899 LAST SHOOTER T&M』
と刻まれた文字を発見し、恍惚の笑みを浮かべる。
ピースメーカーに入っていた塊は、人間の歯であったらしい。
そして文字が刻まれた象牙で造られたグリップは、西部劇史上有名なガンマンT&Mが、1899年アリゾナ州プレスコットで実際に使用していた本物だ。
この映画のテクニカルアドバイザーであり、奥津を演じたトビー門口が、入手した拳銃に人間の歯と共に最初からあった物らしい。
歯の塊が誰の物で何故、入れられたのかは不明である。
映画で使用されたピースメーカーは、映画の為に造られた物だが、実物のピースメーカーは、本物である。
一体、この拳銃で何人の命が奪われたのだろう。
115 @kira 2013-02-25 05:54:16 [画像] [携帯]
劇場版の台詞
伊達『ヒュン・・・ヒュン・・・ヒュン・・・』
フレームの中に、突如として、入り込んで来る伊達。
伊達は椅子の上に、膝を抱えて座ると『最後の晩餐』の絵に向かって銃を構える。
伊達は銃をこめかみに当てて、引き金を絞る。
銃弾は入っていない。
大きく見開かれた目は伊達の狂気を滲ませている。ガラス玉のような目は、何も見てはいない。
このシーンは、松田優作が猫背である事がよく判る。肩より前に頭が出ている。
優作が掛けている眼鏡は当時、実際に使用していた私物である。
過酷な減量を行った結果、優作の視力は著しく低下してしまったのだった。
しかし、もっと洒落たデザインの眼鏡がいくらでもあっただろうに、どう見てもおじさんが掛ける普通の眼鏡だ。
こういう事に頓着しない劇場版の台詞
伊達『ヒュン・・・ヒュン・・・ヒュン・・・』
フレームの中に、突如として、入り込んで来る伊達。
伊達は椅子の上に、膝を抱えて座ると『最後の晩餐』の絵に向かって銃を構える。
伊達は銃をこめかみに当てて、引き金を絞る。
銃弾は入っていない。
大きく見開かれた目は伊達の狂気を滲ませている。ガラス玉のような目は、何も見てはいないのが如何にも優作らしいというか。
ここで不思議な事が起きている。
伊達が座っている椅子の後ろの壁に絵が掛かっているのだが、次のカットでは、再び椅子に座って銃を向けている。
伊達は一体、どこへ行っていたのか。
お水でも飲みに行ったのだろうか。
116 @kira 2013-02-25 06:07:55 [携帯]
クラシックを聴いている伊達の指が躍る。
その指が、タイプライターを猛烈なスピードで打っているシーンへと替わる。
朝、翻訳の仕事を終えた伊達が、マンションの外の景色を眺めながらコーヒーを飲んでいる。ブレンドはモカ:1、キリマン:2、ブルマン:3か。
ラジオからニュースが流れる。
それは、伊達の犯した強盗殺人事件の捜査状況を伝えるものだ。
警察は、岡田警部補に対する怨恨と
117 @kira 2013-02-25 06:11:29 [携帯]
劇場版の台詞
アナウンス『おはようございます。午前6時のニュースです。三日前、警視庁捜査一課の岡田警部補を殺害し、奪った拳銃で秘密賭博場の暴力団員3名を射殺して逃走中の犯人は、警察官延べ数千人を動員した、旅館・ホテルなど約二千ヵ所にも及ぶ検索・検問にもかかわらず、依然として手がかりがつかめておりません』
アナウンス『現場に残されていた、岡田警部補の拳銃に残されていた指紋にも、該当者はみつかっておらず、捜査は難航する模様です』
アナウンス『捜査当局は今後、捜査範囲を広げ、近県各県警にも協力を求める方針です』
朝、翻訳の仕事を終えた伊達が、マンションの外の景色を眺めながらコーヒーを飲んでいる。ブレンドはモカ:5、キリマン:2、ブルマン:3か。
ラジオからニュースが流れる。
それは、伊達の犯した強盗殺人事件の捜査状況を伝えるものだ。
伊達が犯行に使用した拳銃から出た指紋から該当者は見つかっていない。伊達は初犯だから、犯罪者リストには載っていない。見つからなくて当然だ。
ここで腑に落ちないのは、岡田警部補の拳銃は現場に残しているのに、何故、奥津の拳銃は持ち帰ったのだろうか。
グリップの件を入れたかったからだろうが、伊達に容疑の目が向けられた時に、家宅捜索で奥津の拳銃が見つかれば、逮捕は必至だろう。
警察は、犯人を泳がせる為に意図的に情報を流していない可能性も考えられる。
118 @kira 2013-02-25 06:16:05 [画像] [携帯]
シーン12
出版社での伊達と乃木の遣り取りはカットされている。
乃木が、伊達を同窓会に誘っていたり、伊達が翻訳のアルバイトをしている事が分かるシーンだが、同窓会のシーンで語られているし、乃木も出てくるからだろう。
シーンが削られた事で出演がなくなったりする場合があるので、俳優としてはビクビクものである。
乃木を演じているのは、風間杜夫。
松田優作とは『探偵物語』第4話『暴力組織』や『華の乱』で共演している。
119 @kira 2013-02-25 06:19:33 [携帯]
シーン13
伊達が、日本橋を歩くシーンは残されているが乃木の声がニュース音声に変更されている。
シーン14
劇場版ではカット。
伊達が丸善で洋書を購入するシーンや金融機関を物色するシーンもカットされている。
しかし、前後のシーンを見ていると撮影はされているような感じなのだが。
120 @kira 2013-02-25 06:39:35 [携帯]
劇場版の台詞
石島『いらっしゃいませ。口座を新しくお開きになるんですね』
伊達『はい・・・』
石島『キャッシュカードは一枚でよろしんですね』
伊達『はい・・・』
石島『承知しました。少々お待ち下さいませ』
ガードマン『時間ですので、シャッター閉めます』
伊達『ご苦労様です』
『お疲れ様です』
『今の方は、確か本社の・・・川村さんでしたよね』
『ああ・・・そうじゃないかなあ・・・』
シーン15
丸善の前の通りを歩く伊達のカット。伊達が周囲を警戒しながら歩いている。
シーン16
東洋銀行にやって来た伊達。
新規口座を開く為だ。
カジノから強奪した金を預金するのか。
真の目的は、ここを襲撃する事だから有り得ない。
伊達がここへ来たのは、下見の為だ。
実は、脚本を書いた丸山昇一氏は伊達が銀行を襲撃する事を想定して日本橋を歩いていたところを警察官に呼び止められ、職務質問されている。
丸山氏は、日本橋で銀行から地下鉄まで何分かかるかをストップウォッチで計測していた。
地図とストップウォッチを手にした男が毎日、銀行の周り(実際はある建物を銀行だと想定して)をうろうろしているのだから、不審者に間違われたのだ。
丸山氏が警官に、映画の脚本の為の取材だと説明しても警官は納得せず、映画会社に電話して、その人間は、確かに関係者であると言う証言を得るまで警官は傍を離れなかったそうだ。
もしも、その証言がなければ丸山氏は、警察に連行されていただろう。
だが、実際に銀行襲撃をシュミレートしている男が警官に呼び止められた事は事実である。
おそらく、銀行内部の人間が通報したのだろうが、我々は常に他人に見られながら生活を送っている事を実感させられる笑えない実話である。
銀行内部の撮影は、どこで行われたのか気になるだろう。
実は、これはセットなのだ。
どこを見ても、本当の銀行にしか見えない完成度である。
銀行を襲撃する映画を撮影するから貸して欲しいと言っても貸してくれる銀行などないだろう。
銀行員の石島を演じるのは吉岡ひとみ。
『蘇える金狼』にも、東亜経済研究所の受付嬢の西川朱実役で出演していた。
121 @kira 2013-02-25 09:22:02 [携帯]
シーン17
シーン18
伊達が警備員詰所で、自分が何故、ガードマンになりたいかを話すシーン。
本編ではカットされたんだが、理由はわかる。
このシーンの伊達、イってるよね。
人が殺したいとか喋ってるし、完全に痛い人だ。
松田優作の考える伊達は外見はまともだけど、中味は狂っているって言うスレスレ感なんだよね。
ところが、ここでの伊達は不法侵入はするわ、勝手に図面は撮影するわで一線を越えちゃってる。警察に通報されてもおかしくない。
シーン19
シーン20

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