野獣死すべし(1980年)
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1 @kira 2013-02-08 22:00:00 [携帯]
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142 @kira 2013-02-25 11:36:59 [携帯]
シーン32
日比谷公園にやって来た伊達がベンチに腰掛ける。
伊達が射殺される日比谷公会堂が至近距離にある。
野外音楽堂で寝ていた小林がムックリと起き上がり、競馬新聞を睨む。
この小林という男を演じるのが泉谷しげるである。
泉谷は元々フォーク歌手であるが、土曜ワイド劇場(テレビ朝日)
『戦後最大の誘拐 吉展ちゃん事件』(1979年6月30日)の誘拐犯役で脚光を浴び、俳優としても活躍している。
クレジットも出ているが公開当時は出演シーンが少ない為、気付く観客は少なかったようだ。
シーン31
場外馬券売場のシーンでも優作が歩く背後に泉谷しげるがいる。
このシーンで柏木役の室田日出男初登場。
脚本では最初の方に登場するがカットされている。
柏木と伊達がすれ違い、柏木が何かを感じて振り返るがお互い面識がない為に確信に至らないという場面だ。
シーン33
銃砲店のシーン。
伊達がひっそりと客達を見つめている。
その中に小林がいる。
小林は銃を手に取り、鏡に向かって構える。
このシーンは本編ではカットされているが予告編ではライフルを構える泉谷しげるのカットが使用されている。
シーン34
喫茶店に入る小林。
店内は薄暗い。
小林が座る。離れた席に伊達。
小林の席に仲間の男が近づき隣に座る。
腰のあたりをコートで覆って男の手が小林の股間あたりに延びる。
小林がゲイであった事がわかると、当てが外れた伊達は店を出て行く。
私は伊達という男はひょっとしたらゲイなのではと思っていたが、この描写から伊達がゲイではない事がわかる。
143 @kira 2013-02-25 11:38:41 [画像] [携帯]
ロケ地探偵団
泉谷しげるが寝ていた公園
日比谷公園
東京都千代田区に所在する公園、および同公園を町域とする千代田区の町名。
郵便番号は、100-0012。
当地域の人口は、0人2011年3月1日現在、住民基本台帳による。
公園の土地の一部は国有地である。
東京都建設局が所管する都立公園であり、財団法人東京都公園協会に管理を委託している。
概要
霞が関、有楽町などと隣接し都心部に位置する都立公園で、公園面積は161,636.66平方メートル。
後楽園球場、東京ドームと並んで、かつては『日比谷公園何個分』など、敷地面積の尺度とされることが多かった。
園内の主要な施設として、市政会館および日比谷公会堂、大小の野外音楽堂、千代田区立日比谷図書文化館(旧都立日比谷図書館)、『緑と水の市民カレッジ』、日比谷グリーンサロン、フェリーチガーデン日比谷(旧公園資料館)、テニスコート、松本楼などがある。
また園内には大小の花壇があり、四季折々の花と緑が都市生活者の目を楽しませている。
また、ホセ・リサール像、ルーパ・ロマーナ(ローマの狼、ロムルスとレムス)、ルーン石碑に模した『古代スカンジナビア碑』、南極の石など各種の記念碑・物が寄贈され、園内各所に設置されている。
テレビドラマの撮影地として使用されることも多い。
東京地方裁判所の公判傍聴希望者殺到が予想される場合、傍聴席の抽選は庁舎近くの日比谷公園で実施されている。
公園内には災害用給水槽(有効水量1,500立方メートル)が設置されている。
定水位弁による引き入れと循環ポンプによる引き出しで、給水槽内の水は常に新鮮な状態に保たれている。
応急給水口が用意され、震災時は清廉な水道水を無償で給水する。
日比谷公園は、松田優作のデビュー作『太陽にほえろ!』タイトルロールで、ジーパンが走ってくる場面にも登場している。
144 @kira 2013-02-25 11:44:37 [携帯]
シーン35
雑踏を歩く伊達。
電話ボックスでダイヤルを回している柏木秀行。
前を通り過ぎる伊達に気づき、飛び出す。
が、釣銭を取り忘れた事に気づき戻る。
再び、伊達を追う柏木。
145 @kira 2013-02-25 11:46:58 [画像] [携帯]
『野獣死すべし』の男優たち
泉谷しげる
本名 茂
1948年5月11日生まれ。
フォークシンガーソングライター(主にフォークソング)、俳優、タレント。
青森県青森市長島出身の両親の元で生まれ、東京都で育つ。
尚、青森県に住んだことはなく、ほとんど東京都出身と表記されている。
血液型 O型
人物・エピソード
子供の頃から風邪を引きやすく、しょっちゅうお腹を壊していたらしい(本人談)。
幼少時に小児麻痺に罹患、後遺症のため歩行が不自由となる。
そのため映像媒体での泉谷登場の際はガニ股での歩行が多く見られる。
筋書きのある“乱入”が演出されていることが多い(オープニングから出ているのに新聞のテレビ欄には『泉谷乱入!』と書かれるのが常であり、嘉門達夫の楽曲『マーフィーの法則』でもネタにされている)。
以前、西武球場で行われたサザンオールスターズのライブに花束を持って出演した際、スタン・ハンセンと化した桑田佳祐に花束で殴られ襲われる。
花束を奪い返し原由子に襲い掛かるも、サザンメンバーに返り討ちにあった。
最近は『孫を溺愛中』という一面も出てきており、番組内で泉谷が暴走すると、他のタレントがすかさず『お孫さんが見ています!!』と言って暴走を止めるパターンが増えてきている。
溺愛のあまり、娘から『甘やかす』と接触禁止を言い渡され、現在一人暮らし。
その孫も成長に伴って毒舌家になり、泉谷自身も『地獄に落ちろ』と言われたことがあるとちょっと嬉しそうに語った(『はなまるマーケット』)。
また、その孫と一緒に毎年夏に『金曜ロードショー』にて放映される『火垂るの墓』を観るのだが、『ストーリーが分かっているのに毎年毎年、涙する。』と『おしゃれイズム』で話している。
デーモン小暮によると、『気は真面目なオッサン』だそうである。
また小田和正の泉谷評は『あいつはシャイだから』。
武田鉄矢は自身の著書で泉谷を『歌と共に生きている男だ』、フォーライフレコード役員の吉田拓郎からは『あいつは良い奴だ!大好きだ!』と評価されている。
但し泉谷本人は、誉められることを『イメージダウンになる』と嫌って吐き捨て、真意の程を有耶無耶にしている。
146 @kira 2013-02-25 11:53:51 [携帯]
シーン36
劇場版の台詞
令子『この間は無粋な観客が多すぎましたけど』
伊達『会社、近くなんですか?』
令子『いえ、日本橋です。外資系の会社でUSワックスっていうんですけど、社長がこのレコード聴きたいって言うもんですから』
伊達『ああ・・・、これはいいですよ・・・。でも、社長さんと趣味が一緒なんて素晴らしいですね』
令子『でも、60過ぎのおじいちゃまですから・・・あなたは?』
伊達『ええ、さっきから探してるんですけど・・・葬送行進曲』
令子『まぁ・・・フフフ・・・』
伊達『じゃあ、僕はこれで・・・さようなら』
令子『さようなら・・・』
令子『あのぉ・・・』
伊達『はい』
令子『今度の日比谷のコンサート、いらっしゃいますか』
伊達『・・・・・・ええ、多分』
シーン37
劇場版の台詞
柏木『どうも俺は、昔から尾行ってやつが下手くそで駄目だよ。いや、あんたの動きを干渉するつもりはなかったんだけどもさぁ・・・こんなこと今さら言ってもしょうがねぇな』
柏木『俺ねぇ、捜査一課の柏木ってモンだけど・・・あ、聴くんだったらかけていいよ』
伊達『どうも』
伊達『あなたもお坐りになりませんか?』
柏木『ああ、どうもどうも』
伊達『どうして僕のあとを尾けるんですか?』
柏木『いやぁ、それを言っちゃうとミもフタもないんだけどさぁ・・・実はねぇ、2週間前にウチの警部補が刺し殺されてハジキを盗まれたんだよ。ひどい雨の夜だったなぁ・・・それから4時間後、そのハジキで3人のゴキブリどもがブチ殺された。ホシは全く見当がつかないんだよ・・・だけども、その犯行の前後に、それらしい人間を見たというネタは入ってるんだよ・・・身長は180センチメートル以上、ガッチリした肩を落として、まるで死人のようにひっそりと歩くのが非常に印象に残ったそうだ・・・・・・もっともこのネタは捜査会議で一蹴されちまったがね。150人の捜査員の中でこだわってんのは俺だけだよ、ははは・・・・』
柏木『なんだよ、聞いてないようだな』
伊達『聞いてますよ・・・・・・それで?どうして、あなた一人がこだわるんですか』
柏木『まあ・・・誰もこだわらないからさ。みんながワァーッと飛びつくようなネタだったら俺は降りるよ。性分だから、しゃあねえや、ははは』
伊達『勘は当る方なんですか?』
柏木『それなんだよなぁ〜』
147 @kira 2013-02-25 11:59:52 [携帯]
シーン36
レコード店の店内。
ショパンのピアノ協奏曲第一番第二楽章が流れている。
この曲の旋律は本当に美しい。
ショパンのピアノ曲は、伊達でなくとも涙を流すような哀愁を帯びている。
レコード店でジャケットを次々に捲っている伊達。
その様子を後ろから眺めている柏木。
伊達はとうに柏木の尾行に気づいている。
この当時はCDなんてなかったのだ。現在はCDどころかiPodの時代だ。隔世の感は否めない。
しかし、伊達はiPodで音楽を聴くなんて無粋な事はしないだろう。
部屋でプレーヤーの針が降りて、クラシックが大音量で流れる瞬間に至福の悦びを感じるのが伊達邦彦ではないだろうか。
それにどんなアナログアイテムも時代が巡れば、いずれ復活するものである。
レコードを見ている伊達が正面に人の気配を感じて顔を上げると令子が立っている。
令子は日本橋にある外資系企業の社長秘書で社長の用事で偶然の出会いだった。
後にこの日本橋という設定が生きてくるのだが…。
外資系だとか、社長秘書だとかがセレブの香りを漂わせていた頃の話である。
当時は、クラシックの話題を女性としているような知識と教養がある人間がフリーターなんてありえないと思ったが、リストラが横行する現在のほうがリアリティを感じるところが面白い。
むしろ伊達は学歴だとか経歴などに執着しておらず、そういう事を鼻にかけている人種を心の底から軽蔑している。
クラシックを純粋に楽しみ、知識を貪欲に欲する一個の人間である。
人間に対して興味を持たない伊達が関心を持つとすれば、その魂が纏っている気品ではないか。
間違っても伊達が美術品に法外な価値を見いだす事などないだろう。
令子が伊達に好意を持つのも、そこら辺りではないのか。
148 @kira 2013-02-25 12:03:32 [携帯]
シーン37
劇場版の台詞
柏木『どうも俺は、昔から尾行ってやつが下手くそで駄目だよ。いや、あんたの動きを干渉するつもりはなかったんだけどもさぁ・・・こんなこと今さら言ってもしょうがねぇな』
柏木『俺ねぇ、捜査一課の柏木ってモンだけど・・・あ、聴くんだったらかけていいよ』
伊達『どうも』
伊達『あなたもお坐りになりませんか?』
柏木『ああ、どうもどうも』
伊達『どうして僕のあとを尾けるんですか?』
柏木『いやぁ、それを言っちゃうとミもフタもないんだけどさぁ・・・実はねぇ、2週間前にウチの警部補が刺し殺されてハジキを盗まれたんだよ。ひどい雨の夜だったなぁ・・・それから4時間後、そのハジキで3人のゴキブリどもがブチ殺された。ホシは全く見当がつかないんだよ・・・だけども、その犯行の前後に、それらしい人間を見たというネタは入ってるんだよ・・・身長は180センチメートル以上、ガッチリした肩を落として、まるで死人のようにひっそりと歩くのが非常に印象に残ったそうだ・・・・・・もっともこのネタは捜査会議で一蹴されちまったがね。150人の捜査員の中でこだわってんのは俺だけだよ、ははは・・・・』
柏木『なんだよ、聞いてないようだな』
伊達『聞いてますよ・・・・・・それで?どうして、あなた一人がこだわるんですか』
柏木『まあ・・・誰もこだわらないからさ。みんながワァーッと飛びつくようなネタだったら俺は降りるよ。性分だから、しゃあねえや、ははは』
伊達『勘は当る方なんですか?』
柏木『それなんだよなぁ〜』
試聴室で柏木を待ち構える伊達。
二人の最初の対決だ。
憮然とした表情で柏木を迎え入れる伊達。
柏木が試聴室に入ってくる。尾行がバレてバツが悪そうだ。
伊達がレコードを掛ける。
ソファーに座り、柏木にも掛けるように促す。
ベートーベンのピアノ協奏曲第5番 変ホ長調『皇帝』第一楽章が流れる。
149 @kira 2013-02-25 12:06:37 [携帯]
シーン
続いて、柏木が自分の勘について語る。
日活のスターだった赤木圭一郎が日活でゴーカートに乗っていた日に有名な人間が死ぬと直感したという話だ。
赤木圭一郎は、1961年2月14日12時20分頃、映画『激流に生きる男』セット撮影中の昼休憩時にセールスマンが持ってきたゴーカートを日活撮影所内で運転中、ブレーキとアクセル(乗用車とは逆位置)を踏み違え60km/h以上のスピードで大道具倉庫の鉄扉に激突、慈恵医大病院に緊急入院。
事故当日に亡くなったのではなく、命日は一週間後の2月21日である。
その年に警察官に採用されたとして、この映画が公開された年には在職期間19年。ベテランとは言わないまでも中堅刑事といったところか。
映画から受ける印象では、仕事一筋ではなく大した手柄を立てている訳でもない、署内でも冷遇されているような感じだ。
一人で行動しているところもどことなく一匹狼といった印象を受ける。
柏木を演じたのは室田日出男。
数々の映画で悪役を演じ、川谷拓三、志賀勝らと結成したピラニア軍団のリーダー的存在として有名だった。
『野獣死すべし』では初老の刑事を渋く演じている。
松田優作とは『暴力教室』で共演。
優作は自身が映画化を熱望していた『荒神』でも、彼との共演を希望していたという。
150 @kira 2013-02-25 12:11:00 [画像] [携帯]
『野獣死すべし』の男優たち
草薙幸二郎
1929年9月19日 - 2007年11月11日
東京市王子区(現・東京都北区)出身の俳優。
本名は『草薙幸次郎』。
長男の草薙仁も俳優。
日本大学文学部哲学科中退。
劇団民藝在籍中の1953年に映画『夜明け前』でデビュー。
1956年には今井正監督の『真昼の暗黒』で主役に抜擢され、第1回製作者協会の新人賞を受賞して注目される。
その後は日活映画を中心に活動。
アクション系作品では凄腕の刺客や謎の中国人などを怪演し、特異な個性を持つ敵役として強烈な存在感を見せた。
映画産業の斜陽化後はテレビドラマにも活躍の場を拡大。
時代劇から現代劇まで、主にインテリ系の悪役を様々な作品で演じてきたが、近年では悪役以外の老け役にも演技の幅を広げていた。
2007年11月11日、間質性肺炎のため東京都三鷹市の病院で死去。
151 @kira 2013-02-25 12:17:29 [画像] [携帯]
『野獣死すべし』の男優たち
室田日出男
1937年10月7日 - 2002年6月15日
北海道小樽市出身。
本名 同じ
北海道札幌東高等学校卒業。
東映ニューフェイス第4期としてデビュー。
同期には山城新伍、佐久間良子、花園ひろみ、曽根晴美、山口洋子などがいた。
大部屋俳優時代は岩尾正隆、川谷拓三、志賀勝らと共に斬られ役集団の一員で、後に彼らは渡瀬恒彦の発起のもと『ピラニア軍団』を結成。
室田は軍団のリーダー的存在として、ヤクザ映画を中心にテレビドラマでも無骨な個性を見せた。
有名な代表作に『仁義なき戦い』シリーズでの悪役や『前略おふくろ様』(倉本聰・脚本、萩原健一・主演)の半妻役などがある。
デビュー以後、現場でのケンカが原因による謹慎、東映との専属契約解除、組合活動参加による会社側からの冷遇、1970年代にピラニア軍団で注目を受けた以降にも覚醒剤不法所持で出演作を降板せざるを得なくなるなど、紆余曲折の多い人生だったが、深作欣二ら監督陣や役者仲間からの信望は厚く、幾度の憂き目にも負けずに復活した。
1980年代以降はヤクザ映画から離れ、一般映画で活躍した。
2002年6月15日、肺癌のため逝去。
亡くなるまでドラマや映画以外は(『徹子の部屋』などのトーク番組へのゲスト出演を除き)ほとんど出演しなかった事で知られ、室田の葬儀・通夜にて山城新伍から『彼は僕らと違ってバラエティには出ないから、本当に役者だね』と言われるほどだった。
また大の酒好きで知られ、ドラマなどで共演した陣内孝則ら後輩俳優からも慕われていた。

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